【11月2日 AFP】英ロンドンの警察当局は1日、ヒースロー空港(Heathrow Airport)発の便に乗務予定だった日本航空(JAL)の副操縦士(42)について、基準値の10倍近いアルコールが検出されたため逮捕したと発表した。

 JALによると、この副操縦士は10月28日、ロンドン発の便に乗務する予定で、社内の呼気検査では問題なしと判断されていた。しかし、搭乗機に乗員を送迎するバスの運転士が飲酒の疑いを抱いたという。

 警察によると副操縦士からは、出発時刻の50分前に行われた検査で、血液100ミリリットルあたり189ミリグラムのアルコールが検出された。航空機パイロットの法定基準値の上限は20ミリグラムで、検出された濃度は10倍近い。また、英国の飲酒運転の基準値は80ミリグラムだ。

 この副操縦士が乗務する予定だった便は、1時間9分遅れでロンドンを出発した。

 31日には全日空(ANA)の40代機長が二日酔いのため乗務できず、複数の便に遅れが出た事実が判明したばかり。ANAの発表によれば、この機長は沖縄県石垣島で飲酒した翌日、体調不良を訴えた。これにより沖縄県内を結ぶ5便に遅れが生じ、乗客619人に影響が出たという。(c)AFP