【11月2日 AFP】南米チリで1日、首都サンティアゴ郊外の高級住宅地ラスコンデス(Las Condes)が全国の自治体に先駆けて、公園や広場など屋外公共スペースでの喫煙を禁じる条例を施行した。屋外での禁煙条例は南米では珍しい。

 人口30万人のラスコンデス地区では、屋外の公共スペース500か所超が禁煙になった。狙いは、米ニューヨークなどと同様、子どもの遊び場や運動場からたばこをなくすことだ。

 ホアキン・ラビン(Joaquin Lavin)区長によれば、禁煙条例施行に伴い、計3ヘクタール以上の「喫煙場所」を指定する。施行後1か月は条例違反に罰則を設けないが、それ以降は最高345ドル(約3万9000円)の罰金の対象となる。

 チリでは人口約1750万人の約3割が喫煙者だが、法令による禁煙策が進みつつある。既にレストランやバー、ナイトクラブなどは禁煙となっており、たばこ広告も規制されている。(c)AFP