【11月2日 AFP】エチオピア議会は1日、同国史上初めて女性を最高裁判所長官に任命した。政府高官が明らかにした。エチオピアでは先月、閣僚の半数を女性が占める内閣が発足したのに続き同国史上初の女性大統領も誕生しており、女性が要職に就く流れが続いている。

 政府系ニュースメディア、ファナ放送会社(FBC)によると、最高裁長官に任命されたメアザ・アシェナフィ(Meaza Ashenafi)氏は元高裁判事。エチオピア憲法の起草にもアドバイザーとして関与したほか、エチオピア女性弁護士協会(EWLA)も創設した。

 アシェナフィ氏はEWLAの事務局長として、自身をレイプした男を殺害した罪で起訴された14歳の少女を弁護し、勝訴を勝ち取った。この話は2014年、『チャイルド・マリッジ 掠奪された花嫁(Difret)』として映画化された。

 米女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angeline Jolie)氏が制作総指揮を務めた同作は同年、サンダンス映画祭(Sundance Film Festival)で観客賞を受賞した。(c)AFP