【11月1日 AFP】韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は1日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が「間もなく」ソウルを訪問するだろうと明言した。北朝鮮と米国の非核化交渉が行き詰まる一方、南北間では外交関係の雪解けが急速に進んでいる。

 9月に行われた3度目の南北首脳会談で、両首脳は金委員長がソウルを「近い将来」訪問することで合意したものの、具体的な日程は明らかにされていなかった。

 後に文大統領は金氏のソウル訪問が年内に実現する可能性に触れ、1日には議会で朝鮮半島(Korean Peninsula)は平和への「歴史的な出発点」に近づいていると語った。

 文氏は「金委員長のロシア訪問や(中国の)習近平(Xi Jinping)国家主席の訪朝も近いようだ」と述べるとともに、安倍晋三(Shinzo Abe)首相と金氏の会談の可能性も「開かれている」と明かした上で、「金委員長のソウルへの答礼訪問は間もなく実現するだろう」と明言した。

 さらに、2度目の米朝首脳会談も開催「目前」との見方を示し、「韓国、北朝鮮、米国は今こそ、韓半島(朝鮮半島)の完全非核化と恒久平和を実現していく」と意気込みを語った。(c)AFP