【11月9日 AFP】米ミシガン州ミッドランド(Midland)に先ごろ、200人以上の「サンタクロース」が集結した。この小さな町で毎年開かれているサンタクロースのための講座に参加したのだ。

 ここでは、サンタクロースの歴史や正しい服装の他、「ホー、ホー、ホー!」という独特の笑い方などを学ぶ。

 ひげの手入れの方法、おもちゃの作り方、そりの乗り方に至るまで、互いにこつを教え合い、練習に練習を重ねる。トナカイの名前をすべて暗記し、どの年にどんなおもちゃのリクエストが最も多かったかなども学ばなくてはならない。

 1937年に設立された「チャールズ・W・ハワード・サンタクロース・スクール(Charles W Howard Santa Claus School)」は、世界最古のサンタ学校を自負する。名門ハーバード大学(Harvard University)になぞらえサンタの「ハーバード」とも呼ばれ、国内はもちろん、カナダやフランスなどからも受講生が集まってくる。北米にはこの他、サンタの学校が2校ある。

 受講目的はさまざまで、学んだことを地元の教会や学校での活動に活かそうという一般人や、休暇中にひと稼ぎしようというプロもいる。

 校長のトム・バレント(Tom Valent)さんは、動機が何であれ、学ぶ目標は一つだと強調する――子どもたちの難しい質問に、いかに答えるか。

 特に困るのが、「本物のサンタさん?」という質問だ。そのような質問には、「わしは、愛を伝えるクリスマスの精じゃ」と答えてほしいと、バレントさんは話している。(c)AFP