【11月1日 AFP】インド西部グジャラート(Gujarat)州で10月31日、「統一の像(Statue of Unity)」と名付けられた、世界一の高さとなる182メートルの像が落成した。

 インド独立の英雄、サルダール・バラブバーイー・パテル(Sardar Vallabhbhai Patel)の像の総工費は299億ルピー(約458億円)。完成には4年近くの歳月が費やされ、中国人数百人を含む3500人の労働者が建設に携わった。落成式では空軍機が空を舞い、ヘリコプターから像に向かって花がまかれ、インド国旗に合わせた3色の花火が打ち上げられた。

 出席したナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は「今日はインドの歴史に残る日となるだろう」と述べ、1947年の独立後、バラバラだった国家をまとめ上げたパテルの「戦略的思考」と、この像が「象徴するインドの技術力」をたたえた。

 一方で、建設のために接収された土地の補償を求める地元住民グループの抗議行動も起きており、落成式では5000人を超える警官らによる厳戒警備が敷かれた。また地元村長22人は、モディ首相に落成式への欠席を求める署名入りの書簡を提出していた。

 映像は、完成した像と落成式。30日、31日撮影。(c)AFP/Atish Patel and Sam Panthaky