【10月31日 AFP】ハンガリーで2015年に警察から逃げる移民らを蹴り、公序良俗違反の罪に問われた女性カメラマンの被告に対し、同国の最高裁判所は30日、有罪とした下級審の判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。道義的には正しくないが、違法行為ではなかったと判断した。

 女性はテレビカメラマンのペトラ・ラースロー(Petra Laszlo)被告。2015年9月にセルビアとの国境付近で、子どもを抱えて警察から逃げる移民の男性に足を引っ掛けて転ばせたり、走っていた別の子どもを蹴ったりする様子を撮影された。この行為に対しては世界中で非難が巻き起こった。

 欧州は当時、相次ぐ移民流入のただ中にあり、移民の大集団がハンガリー警察の警戒線を強行突破していた。

 最高裁は「警察の介入から逃れる数百人の移民による攻撃」という状況を踏まえ、被告の行為を「道義的には正しくないが、びん乱ではなく妨害」と認定。違法行為がないため無罪とした。

 下級審は2017年1月、被告を有罪とし3年の保護観察を言い渡したが、被告はこれを不服として上告していた。(c)AFP