【10月31日 AFP】台風26号(アジア名:イートゥー、Yutu)が直撃したフィリピンで30日、大規模な土砂崩れが発生し、30人以上が生き埋めになった恐れが出ている。台風26号は同国各地を襲い、これまでに子ども4人と男性1人が死亡している。

 今回の台風は、数十人の死者を出した先月の台風22号(アジア名:マンクット、Mangkhut)よりもわずかに南寄りの進路を通り、人口が最も多いルソン(Luzon)島に上陸。各地で死者の出る土砂崩れが発生したほか、強風で建物の屋根が吹き飛ばされるなどの被害が出た。

 現地災害対策当局の責任者がAFPに述べたところによると、同島ナトニン(Natonin)のコルディレラ(Cordillera)山脈地域では、公共の建物に大量の土砂が押し寄せ、避難していた人々が生き埋めになった。

 この責任者によれば、建物内には最大で31人がいるもようだが、複数の土砂崩れで道路が寸断され、救助隊は現場に近づけていない。建物は避難場所ではなかったが、「不幸にもその建物に避難した人たちがいた」という。(c)AFP