【10月30日 AFP】仏女優カトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)さんは29日、友人でデザイナーの故イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)氏がデザインし、個人的に所有しているコレクションをオークションに出品すると発表した。

 75歳になったドヌーブさんは、フランス北部にある別荘を売却しようとしており、同時に「寂しいけれども」、そこで保管していた「イヴ・サンローラン」の衣装の一部も手放す決意をした。

「これらのデザインは、とてつもない才能を持った男性によって、女性をより美しくするために生み出されたものだ」と、オークションを執り行うクリスティーズ(Christie's)を通じてコメントを発表。

 コートやドレス、アクセサリーなど約150点のアイテムは、来年1月末に仏パリで開催されるオートクチュールファッションウィーク会期中に行われるオークションに出品する。この中にはドヌーブのためにデザインされた特別なアイテムも含まれる。また残ったアイテムは、その後オンラインで開催されるオークションに出品される。

 ドヌーブさんはイヴ・サンローラン氏のミューズとして知られており、モナコ公妃となったグレース・ケリー(Grace KellyPrincess Grace of Monaco)やウォリス・シンプソン(Wallis Simpson)、パロマ・ピカソ(Paloma Picasso)といった煌びやかなイヴの友人たちの一人だった。

 彼女とサンローラン氏が出会ったのはドヌーブさんが22歳の時。それから40年、サンローラン氏が2008年に死去するまで、強い友情関係が続いた。(c)AFP