【10月30日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)は29日、フレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督を解任したと発表した。同監督は6月に就任したが直近7試合で5敗を喫しており、前日に行われたFCバルセロナ(FC Barcelona)戦に1-5で敗れたことが決め手となった。

 レアルは29日夜に行われた理事会後に発表したコメントで「今シーズンの全目標がまだ達成可能な現時点で、最高レベルの責任者が選んだ今回の決断は、トップチームのダイナミックスを変えることを目的にしたものだ」と記した。

「理事会は、次のバロンドール(Ballon d’Or)候補に8人が選出されたチームが持つ資質と、クラブ史上前例がない現状の成績が、あまりにも釣り合っていないと理解している」

 また、Bチームのレアル・マドリード・カスティージャ(Real Madrid Castilla)を率いているサンティアゴ・ソラーリ(Santiago Solari)氏が暫定的にトップチームの指揮を執ることも明らかになった。

 30日からトップチームを率いるソラーリ氏は、翌日に行われるスペイン国王杯(Copa del Rey 2018-19)で監督を務めるとみられているほか、来月3日のレアル・バジャドリード(Real Valladolid)とのリーグ戦でも指揮を執る可能性がある。

 ソラーリ氏が監督を務めていた2シーズン、スペイン3部リーグに在籍するカスティージャは11位と8位という成績を残している。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)の期間中にレアルの監督就任を発表し、スペイン代表の指揮官を解任されたロペテギ監督の同クラブでの在任期間は、わずか139日で幕を閉じた。直近7試合でわずか1勝しか挙げられていないレアルはリーグ戦で9位に沈んでおり、今月初めには480分以上もの間ゴールから見放されていた。

 ロペテギ監督の正式な後任はアントニオ・コンテ(Antonio Conte)氏が最有力とみられているが、初期の交渉は円滑なものではなかったと伝えられている。また、ベルギー代表のロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督や元レアルMFのグティ(Guti)氏も候補に挙がっている。(c)AFP