【10月28日 AFP】2018-19アルペンスキーW杯は27日、オーストリアのゼルデン(Solden)で今季開幕戦となる女子大回転第1戦が行われ、2本目に電光石火の滑りを見せたテッサ・ウォーリー(Tessa Worley、フランス)が開幕戦を制した。

 標高約3000メートルのレッテンバッハ氷河(Rettenbach Glacier)で行われた大会は、濃い霧と降りしきる雪の影響で序盤から視界が悪く、大会主催者はコースを短縮して開催することを決断した。

 その中で、16-17シーズンのこの種目の年間女王であるウォーリーは、1本目では3位となったが、午後にはしっかり修正。他選手より0.7秒も速い驚異的なタイムを出して優勝を飾った。

 1本目トップのフェデリカ・ブリニョネ(Federica Brignone、イタリア)が0秒35差の2位に入り、平昌冬季五輪金メダリストのミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)は0秒94差の3位だった。

 29歳のウォーリーは「シーズン最初のレースということで1本目は緊張していたけど、2本目では修正できた」「ミカエラ・シフリンに先行されているのは分かっていたから、出し惜しみしてる場合じゃない、リスクをかけなきゃと思った。それでうまくいかなかったとしても、失うものは何もないんだから」とコメントした。(c)AFP/ Ian WHITTELL