【10月29日 AFP】18MLBは28日、ワールドシリーズ(7回戦制)第5戦が行われ、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)が5-1でロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)を下し、9回目のMLB王者に輝いた。

 レッドソックスは、シリーズ最優秀選手(MVP)に輝いたスティーブ・ピアース(Steve Pearce)の2本の本塁打に加え、ムーキー・ベッツ(Mookie Betts)とJ.D.マルティネス(JD Martinez)にも本塁打が生まれ、一発攻勢でドジャースを粉砕。2試合を残してワールドシリーズ制覇を果たした。

 先発のデビッド・プライス(David Price)も7回を投げて被安打わずか3で1失点、5三振を奪って勝利投手となった。本拠地フェンウェイ・パーク(Fenway Park)での第2戦でも、高年俸の選手をそろえたドジャース打線を封じていたプライスだが、再び冷静な素晴らしい投球を披露した。

 一方のドジャースは、1988年以来となるワールドシリーズ優勝に今季も届かず、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)に第7戦で敗れた昨シーズンに続き、本拠地ドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)でビジターチームの歓喜の瞬間を目の当たりにするというまたしても悔しい結果に終わった。

 世代最高の投手とされるエースのクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)も、5失点と炎上したシリーズ開幕戦に続いて苦い結果に終わり、第6戦以降に持ち込むには勝つしかない大一番で力を発揮しきれなかった。

 10年にわたってレギュラーシーズンでは圧巻の投球を披露し続け、その仕上げにチャンピオンリングを手に入れたいと考えている30歳だが、無残に打ち込まれたことで、その夢はかつてなく遠ざかっているようにみえる。2年残っているドジャースとの契約を破棄できる権利を行使するとも言われており、これが同チームで最後の登板になる可能性もある。(c)AFP