【10月27日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は26日、スペイン1部リーグのジローナ(Girona FC)対FCバルセロナ(FC Barcelona)の試合を米国で開催する計画に反対する立場を表明した。

 ルワンダの首都キガリで開かれた理事会を終えて記者会見に臨んだインファンティーノ会長は、「当理事会はスペインサッカー連盟(RFEF)をはじめ、米国サッカー連盟(USSF)、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)からの助言要請を受け、公式リーグ戦は各協会が管轄する地域でプレーする必要があるという競技原則を重視した」「当理事会は、その点に関して非常に明確な考えを持っている」と述べた。

 インファンティーノ会長のこの発言を受けて、来年1月26日に米マイアミで公式戦を開催することにゴーサインを示していたスペイン・プロサッカーリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス(Javier Tebas)会長は、不満をあらわにした。

 FIFA規則の第71条によると、同連盟は統括団体として「いかなる国際試合や大会の承認に関しても、最終決定を下すことができる」とされており、スペイン1部リーグの今回の計画を阻止することが可能となっている。

 テバス会長は今週、試合を行う両クラブから支持を得ている今回の計画に反対するのは、「文化的」なことが背景にあると主張。一方、レアル・マドリード(Real Madrid)は計画に不満の声を上げており、スペインサッカー選手会(AFE)やRFEFも提案に反対している。

 今季のスペイン・スーパーカップ(Spanish Super Cup 2018)は今年8月にモロッコのタンジェ(Tangier)で開催され、FCバルセロナ(FC Barcelona)がセビージャFC(Sevilla FC)に勝利した。しかしながら、優勝候補のバルセロナが海外でリーグ戦を行うことは、とりわけ大きな議論を引き起こしている。(c)AFP