【10月27日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は26日、シーズンで最も活躍した打者に贈られるハンク・アーロン賞(Hank Aaron Award)を発表し、ア・リーグはボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のJ.D.マルティネス(JD Martinez)が、ナ・リーグはミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)のクリスチアン・イエリチ(Christian Yelich)がそれぞれ選出された。

 レッドソックスと5年総額1億1000万ドル(約123億円)の契約1年目でア・リーグの栄誉に輝いた31歳のマルティネスは、今シーズン両リーグトップの130打点、358塁打を記録したほか、同2位の43本塁打に加えて、打率.330もこれまでの自己平均を.040近くも上回る好成績を収めた。

 チームがロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)とのワールドシリーズに突入している中、マルティネスは今ポストシーズンで打率.333、本塁打2本、二塁打2本、13打点(24日時点)の活躍をみせており、レギュラーシーズンとプレーオフの両方で打点王に輝く史上初の選手になる可能性を残している。

 一方のイエリチは、ブルワーズがナ・リーグ優勝決定シリーズでドジャースに敗れてシーズンを終えた。しかし、イエリチがマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)から移籍したことによって、ブルワーズは勢いに火がつき、ナ・リーグ中地区のタイトル獲得に成功した。

 今季は打率.326を記録してブルワーズ初の首位打者となったイエリチは、あと2本塁打と1打点をマークしていれば81年ぶりのナ・リーグ三冠王となっていた。

 ハンク・アーロン賞は、アーロン氏がベーブ・ルース(Babe Ruth)の通算本塁打記録を塗り替えてから25周年を記念して1999年に創設された。受賞者はMLB.comのファン投票に加え、アーロン氏と同氏から指名された野球殿堂(Baseball Hall of Fame)の特別委員の投票で選出される。(c)AFP