【10月26日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に批判的な人物や組織に対しパイプ爆弾などが送付された事件で、人気俳優のロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)さん(75)とジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領にも不審な小包が送られたことが25日、明らかになった。送付された不審物の数は少なくとも10個に到達。一方のトランプ氏はメディアが「怒り」をあおっているとの批判を展開した。

 連邦捜査局(FBI)や大統領警護隊(シークレット・サービス、US Secret Service)、警察当局は、容疑者特定に向けて全米規模の捜査を進めている。与党・共和党と野党・民主党の政治家らはいずれも、事件はテロとの見方を示している。

 事件では、トランプ氏支持派から忌み嫌われるバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領やヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)元国務長官、CNNテレビに宛てて粗雑な作りの手製爆弾が送付されており、民主党員らはトランプ氏が暴力をあおっていると批判している。

 デ・ニーロさんらが共同設立したニューヨークの制作会社トライベッカ・プロダクションズ(TriBeCa Productions)では25日、デ・ニーロさん宛てに送付された爆発物とみられる装置が警察の爆弾処理班により撤去された。デ・ニーロさんは今年6月、テレビ放送されたトニー賞(Tony Awards)授賞式でトランプ氏を汚い言葉でののしり、スタンディングオベーションを浴びたことで話題を集めた。

 FBIによると、さらに2つの小包がデラウェア州のバイデン氏宛てに送付された。オバマ政権で副大統領を務めたバイデン氏は、2020年の大統領選で民主党から出馬する可能性も取り沙汰されている。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)への投稿で「今われわれの社会で目にする怒りの大部分は、私がフェイク(偽)ニュースと呼んでいる主流メディアによる意図的に虚偽で不正確な報道によって引き起こされている」と批判した。(c)AFP/Jennie MATTHEW