【10月25日 AFP】安倍晋三(Shinzo Abe)首相が25日、中国訪問を開始した。日本の首相による中国への公式訪問は2011年以来。

 中国が領有権を主張する尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu Islands)を、2012年に日本が「国有化」して以降、日中関係は大きく悪化しており、今回の首相訪中は関係修復プロセスの一環と位置付けられる。

 安倍首相は同日、まず李克強(Li Keqiang)首相と会談。

 後に予定されている習近平(Xi Jinping)国家主席との会談では、米国の貿易措置による打撃を切り抜けるために、世界第2位と3位の経済大国である日中の経済協力をいかに強化していくか、協議するものとみられている。

 訪中に先立ち安倍首相は、日中間の領土問題の他に北朝鮮問題についても協議する予定だと明かし、「東シナ海(East China Sea)を平和、友好、協力の海にしていく」よう促したいと語っていた。(c)AFP