【10月25日 AFP】韓国国防省は25日、韓国と北朝鮮の軍事境界線上にある板門店(Panmunjom)の共同警備区域(JSA)で、両国が監視所と火器の最終的な撤収作業を進めていると明らかにした。

 韓国国防省の崔賢洙(チェ・ヒョンス、Choi Hyun-soo)報道官によると、南北間の緊張緩和に伴うもので、26日までにJSAに駐留する全兵士が武装解除する見込み。崔報道官は報道陣に「予定通り進行しているとの報告を受けている」と述べた。

 JSAは、東西約250キロに伸びる非武装地帯(DMZ)内にある板門店を取り囲む形で設定されており、DMZ内では唯一両軍が対峙(たいじ)する状態で配備されてきた。

 両国が先月締結した軍事協定によると、非武装化完了後のJSAは、南北各35人の非武装要員が警備に当たり、観光客らによるJSA内の「自由な往来」も許可される。

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は先月、平壌で行った首脳会談で、境界線上における軍事的緊張を緩和することで合意していた。この合意の一環として両国は先週、JSAにおける地雷の撤去も完了させている。

 両国および現在もJSAの南半分の管轄権を有している国連軍(UN Command)は、27日までに共同で検証作業を実施することになっている。(c)AFP