【10月25日 AFP】女子テニス、WTAファイナルズ(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2018)は24日、シンガポールで4日目が行われ、大会第3シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は4-6、7-5、4-6で第1シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に敗れて2連敗となったが、準決勝進出の可能性は残った。

 第2セットではケルバーのサービングフォーザマッチをしのぎ、勝負を第3セットに持ち込みながら、最後は最終セット第7ゲームで決定的なブレークを許し、2時間半のマラソンマッチの末に敗れた大坂は「ある意味、きょうの試合は前回の続きのような感じになってしまった。また良いサーブが打てなかった」と悔やんだ。

 また、試合中には左の太ももを気にする場面もあった大坂は「良い感触ではないけど、そこまで心配するほどのものではないと思う」と付け加えた。

 一方、こちらも最終セットで背中を心配するようなそぶりを見せながら、フルセットの熱戦を制した元世界ランキング1位のケルバーは「できるだけ回復したい」「試合を分けたのは1、2ポイントだった。厳しい戦いに勝ててとにかくうれしい」と語った。

 これで敗退の瀬戸際に立たされた大坂だったが、同日に行われたレッドグループのもう一試合で第5シードのスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)が第8シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)にフルセット勝ちを収めたことで、準決勝進出への望みがつながった。

 ホワイトグループと同様、レッドグループも全選手にベスト4入りの可能性が残されているが、ここまで白星がない大坂が勝ち抜きを決めるには、26日のラウンドロビン最終日にベルテンスに勝利した上で、もう一方の試合の結果次第となる。レッドグループでは、2連勝を飾った世界6位のスティーブンズが最も準決勝進出に近い位置につけている。(c)AFP