【10月24日 AFP】フランス政府は23日、同国の原子力空母「シャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)」の後継艦となる新空母建造に向けた計画に着手すると発表した。2020年までの調査・研究を経て仕様が決められ、専門家の推計によると建造費用は50億~70億ユーロ(約6400億~9000億円)に上るという。

 現在フランスは2040年に退役予定のシャルル・ドゴール1隻を保有しているが、次世代戦闘機に対応し、2080年まで就役可能な後継艦の開発を目指している。

 フロランス・パルリ(Florence Parly)国防相はパリ北郊のルブルジェ(Le Bourget)で開幕した国際海洋軍事産業の見本市「ユーロナバル(Euronaval)」で記者会見し、「シャルル・ドゴールには後継艦が必要だ」と強調するとともに、2020年までの調査・研究期間で新空母の仕様について取りまとめたい意向を示した。

 研究に割り当てられた予算は4000万ユーロ(約51億円)。シャルル・ドゴールは2017年から母港の南部トゥーロン(Toulon)で大規模改修が進められており、2019年に任務に復帰する予定。(c)AFP