【10月24日 AFP】18MLBは23日、ワールドシリーズ(7回戦制)が開幕し、代打のエドゥアルド・ヌニェス(Eduardo Nunez)の3点本塁打で突き放したボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)が8-4でロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)を下し、先勝に成功した。

 レッドソックスは5-4と1点差に詰め寄られて迎えた7回裏、アンドリュー・ベニンテンディ(Andrew Benintendi)が左翼線へのエンタイトル二塁打で出塁すると、J.D.マルティネス(JD Martinez)が四球でつなぎ、代打で登場したヌニェスがドジャース5番手のアレックス・ウッド(Alex Wood)からフェンウェイ・パーク(Fenway Park)名物の左翼フェンス「グリーン・モンスター」を越える本塁打を放った。

 そして最後は、9回を守護神クレイグ・キンブレル(Craig Kimbrel)が三者凡退に抑えて勝利。ヌニェスは「相手が緩急をつけてくるのは分かっていたし、速球を打たれるのは嫌だろうとも思った。だからひたすら緩い球を待っていたら、2球続けてきたよ」と話した。

 またベニンテンディは4安打と爆発。ワールドシリーズで4安打を放ったのは、レッドソックスでは1946年のワリー・モージズ(Wally Moses)氏、2007年のジャコビー・エルスバリー(Jacoby Ellsbury)以来、史上3人目となった。ベニンテンディは「きょうは決めきる力があった。やりたかったことが大体できた。序盤で勢いに乗れたし、たいていはそれを狙っている」とコメントした。

 チームを率いるアレックス・コーラ(Alex Cora)監督も、「先頭打者から相手にプレッシャーをかけようと思っていて、その通りにできた。真ん中へ入ってくる球を狙っていて、そして選手たちは攻撃面で素晴らしい仕事をした」とコメントしている。 

 一方、雨に濡れ、風の吹くフェンウェイ・パークはドジャースにとって今年最も寒いコンディションとなったが、その中で2回同点に追いつく粘りを見せた。

 昨年のレッドソックス戦で、ダスティン・ペドロイア(Dustin Pedroia)にスライディングを浴びせてけがをさせ、レッドソックスファンから嫌われている遊撃のマニー・マチャド(Manny Machado)は、客席からのブーイングや悪意あるチャントも意に介さず3打点。7回には満塁の場面で犠飛を放ち、これでチームは4-5と1点差に迫ったが、その裏に突き放された。

 レッドソックスは2013年以来となるここ15年で4回目、通算9回目のワールドシリーズ制覇を目指し、24日も本拠地での第2戦に臨む。対してシリーズの先手を取られたドジャースは、1988年以来7回目の世界王者を目指す。第2戦は左腕の柳賢振(Ryu Hyun-jin、リュ・ヒョンジン)が先発予定で、レッドソックスはレギュラーシーズン16勝の左腕デビッド・プライス(David Price)を先発のマウンドへ送る。(c)AFP/Jim SLATER