【10月24日 AFP】フランス・リーグ1、ASモナコ(AS Monaco)の新指揮官に就任したティエリ・アンリ(Thierry Henry)監督は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のクラブ・ブルージュ(Club Brugge)戦を24日に控え、国内リーグでの低迷にふてくされるつもりはないと語った。

 現役時代にイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)やフランス代表でプレーしたアンリ監督は、先週末に行われたストラスブール(Strasbourg)とのアウェーゲームで監督としてのキャリアをスタートさせたが、モナコはこの試合に1-2で敗れ、リーグの順位表で下から2番目の19位に転落した。

 そうした中、チャンピオンズリーグのグループステージで初の勝ち点獲得をもくろむモナコのファンは、24日に行われるクラブ・ブルージュとのアウェーゲームが、先週末と同様の結果にならないことを願っているだろう。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属していた2009年にチャンピオンズリーグを制覇したアンリ監督は、この試合がモナコを軌道に戻すための契機になりうると信じている。

 アンリ監督は23日、試合会場となるベルギー・ブリュージュ(Bruges)で「順位表における立ち位置を考えれば、この試合のタイミングは私にとって良くないのじゃないかと人々は思うかもしれない」とした上で、「しかし、彼らはリーグ戦の上位陣にも同様のことを言う。『国内リーグの優勝を目指して戦っているチームはチャンピオンズリーグで優勝できない』と」と述べた。

「私はそういうふうには考えない。チャンピオンズリーグは夢だ。そこでプレーし、その一部になりたいと思うものだ。そして、それこそが自信を取り戻すのに必要なものなのかもしれない」

 レオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)氏の後任としてアンリ監督が就任してからまだ1週間しか経過していない。しかし、アンリ監督のことをベルギー代表のアシスタントコーチを務めていた頃からよく知る同国代表MFのユーリ・ティーレマンス(Youri Tielemans)は、指揮官がチームに「ある程度の戦術的な柔軟性をもたらした」と話している。

 アンリ監督は、「試合が終わるまでの戦い方を知り、質の高い」選手がいるクラブ・ブルージュとのアウェーゲームは難しいものになると予想している。しかし、チームが自信を取り戻せるようなパフォーマンスを目指す41歳の指揮官は、選手にある程度の楽観性を植え付けたと主張し、冷静なアプローチを採用している。

「われわれは今、笑えるような状況ではない。しかし、リスペクトや謙虚さ、ハードワーク、喜びといったものを併せ持つ必要がある」「喜びがあれば、どんな時でも仕事がしやすくなる」 (c)AFP