【10月24日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は23日、グループG第3節が各地で行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は2-1でヴィクトリア・プルゼニ(Viktoria Plzen)を下した。

 レアルは前半にカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)、後半にマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)がゴールを挙げて2点を先行すると、相手の反撃をパトリック・フロショフスキー(Patrik Hrosovsky)の1点に抑えて勝利。フレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督の首をつなぐには足りない可能性もあるが、ひとまずチームの崩壊に歯止めをかけ、一定の自信を取り戻す白星を挙げた。

 とはいえチームは、本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu)でプルゼニにいくつか絶好機をプレゼントし、けがのリオネル・メッシ(Lionel Messi)が不在でも決定力の高い選手をそろえるFCバルセロナ(FC Barcelona)との伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」へ不安を残した。

 レアルにとっては3連敗を含む公式戦5試合未勝利から脱したことが全てのようなゲームだったが、本来であればもっと簡単に勝てていたにもかかわらず、1点差に詰め寄られたことで終盤は緊張感のある試合運びを強いられ、終了後には客席から不満を表すかのような口笛も響いた。

 ロペテギ監督は「もっと楽に勝てていた方が良かったが、重要なのは勝ち点3を獲得したこと。この試合がターニングポイントになる可能性はある」とコメントした。

 前回王者レアルは、これでグループGの主導権を奪い返し、ASローマ(AS Roma)と勝ち点6で並んでいる。11月に行われる敵地でのプルゼニ戦で、ロペテギ監督がまだチームを率いているかは不明だが、週末のバルセロナ戦で指揮を任されることには自信をのぞかせ、「もちろんそうなると確信している」と話した。

 クラブのフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長は、すでに監督交代の意思を固めている可能性もあるが、アウェーでのクラシコが初陣というのは新監督にとっては酷な状況で、大敗でもしようものならその後の立て直しが非常に難しくなる可能性もあるため、タイミングを見計らっているともいわれている。

 ローマは前節レアルを破ったCSKAモスクワ(CSKA Moscow)に3-0で快勝。前半にエディン・ジェコ(Edin Dzeko)が2点を挙げると、後半のジェンギズ・ウンデル(Cengiz Under)のゴールで勝ち点3を確実にした。(c)AFP/Thomas ALLNUTT