【10月29日 CNS】中国航空工業集団が自社開発した初の大型水陸両用機AG600「鯤龍(Kunlong)」水上の走行テストが20日、中国・湖北省(Hubei)の荊門ショウ河空港(Jingmen Zhanghe Airport)で行われ、無事に成功した。

 AG600は、森林火災や緊急救助など需要に対応するために開発された特殊目的用の大型民間航空機で、政府が掲げる緊急救援のシステム構築を図る上で重要な役割を果たす航空装備となっている。

 同機は片持ち単翼形で、国産ターボプロップエンジンWJ-6を4機搭載。機体の最大離陸重量53.5トンは現在、水陸両用機としては世界最大規模となる。また水陸両用機としての最大積載能力や航行距離の長さ、超低空飛行性能などの特徴を備え、火災時の観測や消火活動、海上遭難時の捜索・救援、海洋環境の観測・保護、税関密輸監視の目的などさまざまな用途に利用されるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News