【10月23日 AFP】23日に行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のユベントス(Juventus)戦でかつて指導したクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を迎えるマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、以前に率いたレアル・マドリード(Real Madrid)に電撃復帰するかという質問を受けるも、その可能性を一蹴した。

 チャンピオンズリーグで3連覇を果たしたレアルで、フレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督がジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏の後任になってからまだ4か月しか経過していないが、同チームが直近5試合で勝利から見放されたことで、ロペテギ監督は解任の危機にひんしている。

 また、ユナイテッドもプレミアリーグで10位につけており、新シーズンに入ってからまだ9試合しか行われていないにもかかわらず、ライバルチームであるマンチェスター・シティ(Manchester City)とリバプール(Liverpool FC)に勝ち点9差をつけられるなど、モウリーニョ監督の去就も不確かなものになっている。

 しかし、スペインとイタリアの記者からレアル復帰に興味があるか問われたモウリーニョ監督は、ユナイテッドとの契約を今年に入って2020年にまで延長したばかりだと強調しながら質問を一蹴。監督は「いや、私はここで幸せだ。契約の最終日まで全うできればうれしいし、満了後もここにいたい」と話し、「私が考えているのはユナイテッドのことだけだ」と続けた。

 2009年にユナイテッドから当時の世界最高額でレアルに移籍して以来、ロナウドがオールド・トラフォード(Old Trafford)に帰還するのは今回が2回目となる。

 バロンドール(Ballon d'Or)を5度獲得しているロナウドはマンチェスターで名声を得たが、退団後初めてオールド・トラフォードに帰還した2013年のチャンピオンズリーグでは、モウリーニョ監督と共にユナイテッドを敗退に追い込むなど古巣相手に容赦しなかった。

 モウリーニョ監督は、チャンピオンズリーグで6季連続となる得点王に輝いているロナウドを封じ込めるため、今季のリーグ戦ですでに16失点を喫しているチームの守備の立て直しには課題があることは十分理解しており、「彼は史上最高の選手の一人だ」「ただそれだけだ」と付け加えた。(c)AFP/Kieran CANNING