【10月23日 AFP】バドミントン男子のスター選手であるリー・チョンウェイ(Chong Wei Lee、マレーシア)が、鼻のがんから順調に回復し、復帰を目指していると、地元メディアが22日に伝えた。

 五輪で3個の銀メダルに輝き、現在世界ランク5位につけるリーは、36歳の誕生日を迎えた21日に、妻と一緒に子どもを抱きかかえている写真をソーシャルメディアに投稿した。7日には治療を受けていた台湾から帰国していたものの、回復に専念するために公の場に姿を現すことは控えていた。

 地元紙ニュー・ストレーツ・タイムズ(New Straits Times)の記事で、リーは「今は健康が第一だ」とすると、「ここまで順調に回復しているけれど、まだ休養が必要だ。復帰に向けてゴーサインが出たら競技に戻る」「最もつらい時期に、自分を勇気づけ、味方してくれた皆さんに感謝する」とコメントした。

 マレーシアバドミントン協会(BAM)は7月、リーが呼吸器系の疾患で世界バドミントン選手権大会(2018 TOTAL BWF World Championships)と第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)を欠場すると明らかにした後、先月には同選手が初期の鼻のがんを患っていることを公表した。

 世界選手権や五輪ではタイトルに恵まれていないものの、リーはバドミントン界で長い間頂点に君臨し、母国ではスーパースターの地位を確立している。(c)AFP