【10月23日 AFP】テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は22日、議会で演説し、欧州連合(EU)離脱をめぐり自身の戦略を支持するよう訴えた。「交渉の95%は決着している」とも強調した。

 離脱交渉は大詰めを迎えているが、離脱後の英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドの国境の扱いが懸案となっている。メイ首相は英国内で深刻な意見対立に直面するとともに、EUから厳しい条件を突きつけられている。

 メイ首相は議会で、来年3月のEU離脱に向けた交渉について、英国にとって好ましい条件を求めていくが難航するほかないと指摘。「ブレグジット交渉は私の利益ではなく、国益に関わるものだ」と力説し、支持を呼び掛けた。

 メイ首相は離脱後の移行期間を2021年まで延ばす案を受け入れる姿勢を示しているが、与党内からも批判の声が上がっている。(c)AFP/Alice RITCHIE and Dmitry ZAKS