【10月23日 AFP】女子テニス、WTAファイナルズ(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2018)に初出場している大坂なおみ(Naomi Osaka)が22日、蓄積した疲労に打ち勝つ決意を示し、ミスを量産して敗れた大会初戦からの挽回を誓った。

 21歳の大坂は、優勝を果たした全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)をはじめ、直近の16試合で14勝を挙げる好調を維持してシーズン最終戦に突入したが、この日はスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)を相手にリズムがつかめずミスを連発し、約2時間25分の末に5-7、6-4、1-6で敗れてしまった。

 9月の全米オープン決勝でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)から大勝利を飾って以降、まさに嵐のような日々を過ごしている大坂は、「全米オープン以降、地元(米フロリダ)に戻っていない。だから、すごく帰りたいのは当然だけれど、今はここで良いプレーをしたい」と報道陣に話した。

「彼ら(ファン)に良い試合を見てもらいたい。それが自分にとっての主な目標で、まだそれほど疲れているわけではない。だから、とにかくどこまで勝ち進めるか試してみるだけ」

 世界ランク4位の大坂は、試合中に明らかにフラストレーションをためていることが分かる場面が何度もあり、特に第2セットの第9ゲームを落とした際には、腹を立てるあまりにラケットを投げつけていた。

 この日46本のアンフォーストエラーを犯してしまった大坂は、自身の感情を抑えて前に進んでいきたいとしており、「試合でやってしまったことには、少し罪悪感がある」「自分の考えが誰にも読まれないときのほうが、良いプレーができる気がする。きょうは、たくさん学んだと思う」と話した。

 四大大会(グランドスラム)で躍進を果たして以降、選手として人気が爆発している大坂は、シンガポール・インドア・スタジアム(Singapore Indoor Stadium)の観客が応援してくれていることについて、「本当にうれしい。こんなことは、まったく予想していなかった」「たくさんの声援が聞こえた。本当に感謝しています」とコメントした。(c)AFP