【10月22日 AFP】フランス首都パリ近郊で21日、教師を偽物の銃で脅す様子が動画に収められていた高校生(15)に対し、加重暴行の疑いで予審開始の判断が下された。検察当局が明らかにした。

 問題の行為は18日、パリの南東に位置するクレテイユ(Creteil)の高校で発生。座っている教師の前に同生徒が立ち、銃を振り回す様子をクラスメートの一人が撮影していた。

 動画には、同生徒が偽物の銃を教師に突き付けて「欠席扱いにしたな、出席にしろ」と大声を上げ、教師はパニックに陥るというよりは疲れた表情で、パソコン作業を続けている様子が映っている。

 この動画がソーシャルメディア上で拡散すると、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領をはじめ、閣僚や右派の野党議員らからも批判が集中した。 

 大衆紙パリジャン(Le Parisien)によると、生徒は偽物の銃を教師に向けたことは認めたものの「冗談」だったと釈明し、撮影されていたことにも気付いていなかったと話したという。

 教師は19日に警察に通報。生徒は同日、父親と共に警察に出頭していた。(c)AFP