【10月22日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が、21日に行われた第18戦の米国GP(United States Grand Prix 2018)決勝で3位となり、5回目の年間優勝を今大会で決められなかったことについて、慎重なレース戦略が裏目に出たと話した。

 フェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)に続く3位だったハミルトンは、バーチャルセーフティーカーが導入されたタイミングではあったものの、11周という序盤でピットストップの指示を受けたことに「少し驚いた」と話し、次のように続けた。

「11周でピットインした時点で、2ストップになるだろうということは分かった」「自分たちで難しいレースにしてしまった。ピットから出たときはキミを追わなくちゃならない状況で、とらえることはできたが、それでタイヤを駄目にしてしまった」

「向こうはその後にピットインして、新しいタイヤで僕を追ってきた。そして僕が2回目のストップをして、出てきたときには12秒の差を詰めなくちゃならなかった。あれが原因で、きょうは競り合うことすら難しかった」

 さらにハミルトンは、スタート時のタイヤの選択も間違っていたかもしれないと続け、「勝負は予選Q2ですでに始まっていたんだと思うし、あのタイヤでスタートしたのは誤りだった。タイヤが違えばスタートの走りが大きく変わってくることは分かっていたが、良い方向に働かない可能性があると覚悟していた方にはまってしまった」とコメントした。

「キミにポジションを明け渡し、その後はついていくことができなかった。彼はクリーンなところを走っていたし、優れたタイヤがあったからだ」「もちろん、これを教訓にしなければならないと思う。チームとしてね。パフォーマンスそのものも、この週末は最高ではなかった。それでも今年は、最高の状態に仕上がっていることが何回もあったんだ」

「そうは言っても、3位に入れたことには感謝している。ただ当たり前の話だけど、先頭でスタートして3位で終わるのはいつだって良いことじゃない」

 本人としては残念な結果になった米国GPだが、ハミルトンが次のメキシコGP(Mexican Grand Prix 2018)でドライバーズタイトルを獲得する可能性は高い。(c)AFP