【10月22日 AFP】女子テニス、WTAファイナルズ(WTA Finals Singapore 2018)は21日、シンガポールで開幕し、大会第7シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)が6-2、6-4で連覇を狙う第2シードのキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)を下し、ライバル選手たちに警告を発した。

 強打を持ち味とする26歳のプリスコバはこの日、右脚にテーピングを巻いてプレーしたが動きに問題はなく、精彩を欠くウォズニアッキに対して一度もサービスブレークを許さずに快勝。昨年大会の準決勝で苦杯をなめた相手に、最後はエースで試合を締めくくった。

 プリスコバは試合後「サーブだけではなく、ベースラインからの感覚が良かった。彼女(ウォズニアッキ)は緊張しながら試合に入ったと思う。タイトルを守るのはいつだって大変なこと」と振り返り、けがの不安についても一蹴した。「何が問題かは分からないけど、もうこれがシーズンの最後だから。2日休めるし、問題ないと確信している」

 一方、この日まで今季はトップ10の選手と2回しか対戦がなかったウォズニアッキは、第1セットはリズムが合わず、珍しくミスを連発した。ウォズニアッキは「少しタイミングを取るのに苦労したポイントがあったし、何とか自分のリズムをみつけようとしていた」「良いプレーができた時間帯もあり、相手を振り回そうと狙ったけど、完璧なタイミングでボールをとらえられない場面もあった」と話した。

 ホワイトグループのもう1試合では、第6シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)が第4シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)に6-3、6-3で難なく勝利し、過去7戦で1セットしか奪えずに敗れていた相手から初白星をつかんだ。

 試合を通して29本のアンフォーストエラーに加え、7本のアンフォーストエラーを犯すなどキレが悪かったクビトバに89分で圧勝し、長年のジンクスを破ったスビトリーナは試合後「この試合に勝てたのは大きな自信になる」「良いプレーだったし、ベースラインで安定していたことで、ペトラにプレッシャーを与えられた。本当に素晴らしい安定感だったし、それが勝因になったと思う」と語った。

 一方のレッドグループは22日に初戦を迎え、第1シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)が第8シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)と顔を合わせ、第3シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は第5シードのスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)との全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)女王対決に挑む。(c)AFP