葬儀場から胎児の遺体63体 米デトロイト、違法行為まん延か
発信地:デトロイト/米国
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【10月22日 AFP】米中西部ミシガン州デトロイト(Detroit)市にある葬儀場から、胎児の遺体63体が見つかった。市内では別の葬儀場でも胎児の遺体が発見されており、葬儀場での違法行為がまん延している可能性があるとみて警察が捜査を行っていた。米メディアが報じた。
「想定よりも規模が大きい。にわかに信じがたい」。地元紙デトロイト・ニュース(Detroit News)によると、デトロイト市警のジェームズ・クレイグ(James Craig)長官は記者会見でそう語った。
クレイグ氏によると、警察は今月19日、市内の「ペリー葬儀場(Perry Funeral Home)」を捜索。現場で箱に入った胎児の遺体36体が見つかり、さらに27体が冷凍庫の中から発見された。
これを受けて、ミシガン州の規制当局はこの葬儀場の免許を停止した。
デトロイト市では1週間前にも、警察が別の葬儀場を捜索したところ屋根裏から胎児10体の遺体が見つかっていた。
クレイグ氏は「捜査対象を広げている」と説明し、遺棄したのは経済的な理由からだったのかなど、事件の背景を調べる方針を示している。
州の検査官らによれば、ペリー葬儀場は死亡証明書を期限内に提出していなかったほか、遺体の移動や埋葬を許可されておらず、親族から遺体処理の許可も得ていなかったという。(c)AFP