【10月21日 AFP】18-19ドイツ・ブンデスリーガ1部は20日、第8節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は退場者を出しながら3-1でVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に勝利し、公式戦5試合ぶりの白星を挙げた。ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)も大勝を飾り、首位をキープしている。

 リーグ戦2連敗中のバイエルンは、カール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長とウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)会長が、チームに関する「失礼で不愉快」な報道について、国内メディアに怒りを見せる状況にあった。

 しかしこの日は、ロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)の2得点などで久々に勝利。後半途中にはアリエン・ロッベン(Arjen Robben)が2枚目のイエローカードをもらって退場となり、残り30分を10人で戦わなくてはならなくなったが、敵地で粘り強く勝利した。首位ドルトムントとの勝ち点4差は変わらないものの、順位も6位から暫定で3位に上がっている。

 チームを率いるニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督は、「この試合には大きなプレッシャーがかかっていたが、トップレベルのパフォーマンスを見せた選手たちに感謝したい」「非常に集中した内容だった。これが最初の一歩だし、バイエルンに逆襲の力があるところを見せられた」と話した。

 一方、首位のドルトムントはまたしても攻撃陣が爆発。ジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)、マルコ・ロイス(Marco Reus)、パコ・アルカセル(Paco Alcacer)が前半にゴールを挙げるなどし、VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)相手に敵地で4-0の大勝を収めた。

 まずは開始3分、イングランドフル代表デビューを果たした18歳のサンチョがこぼれ球を押し込んで先制すると、ロイスがチャンスを逃さず、今季リーグ戦5ゴール目となる追加点を奪取。25分には、アルカセルのGKを出し抜くループシュートで3-0とした。

 後半はシュツットガルトも守備を引き締めてきたが、その中でマクシミリアン・フィリップ(Maximilian Philipp)が85分にチーム4点目を決め、順当な勝利を飾ったドルトムントは2位と勝ち点3差の首位を守っている。

 試合前、ミヒャエル・ツォルク(Michael Zorc)スポーティング・ディレクター(SD)が保有元のFCバルセロナ(FC Barcelona)からの買い取りを検討していると明かしたアルカセルは、これでリーグ戦出場4試合で7ゴールを決めて得点ランキングトップタイに立ち、クラブとスペイン代表での合計ゴール数を11に伸ばして、完全移籍の価値があることを証明した。(c)AFP/Ryland JAMES