【10月21日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは20日、第9節が行われ、チェルシー(Chelsea)とマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の対決は、チェルシーが後半アディショナルタイム6分に追いついて2-2の引き分けに終わった。ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、土壇場で勝利を逃したことを「ひどい結果」と話す一方で、ゴール後に両チームの選手とスタッフが入り混じって起こった騒動については苦言を呈している。

 試合はアントニオ・リュディガー(Antonio Rudiger)のゴールでチェルシーが先制すると、ユナイテッドもアントニー・マルシアル(Anthony Martial)の2ゴールで一時は逆転したが、モウリーニョ監督が古巣相手に会心の勝利を飾るかに見えた終了間際、ロス・バークリー(Ross Barkley)の同点ゴールが決まった。

 その後、チェルシーを率いるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督のスタッフの1人であるマルコ・イアンニ(Marco Ianni)氏がモウリーニョ監督の前まで走っていって喜ぶと、監督は激高し、警備員らに取り押さえられることになった。

 さらに、過去2回のチェルシー時代にプレミアを3回制しているモウリーニョ監督が、客席へ向けて指を3本立てる場面もあった。試合後のモウリーニョ監督は、「私はチェルシー(ファン)からのリスペクトを取り戻していないが、それはこちらの責任ではない」とコメントしている。

 サッリ監督は、試合後にイアンニ氏とともにモウリーニョ監督に謝罪したことを明かし、「ジョゼとは試合後に話をした。こちらに非があったことは理解している。問題のスタッフともすぐに話をして、一緒にモウリーニョのところへ行き、すまないと伝えた」と話した。

 モウリーニョ監督はその謝罪を受け入れ、「あれはセレブレーションではなく、育ちの悪さの表れだ。とはいえ、私もサッカーの試合でたくさん過ちを犯してきたし、これからもやるだろう。だから試合後に彼がやって来て謝罪をした以上、こちらもそれを受け入れる」と話している。

 しかし、苦しいシーズンの中での大きな1勝を目前で逃したことに、監督がいら立っていたのは明らかだった。ユナイテッドとチェルシーとの勝ち点7差は縮まらず、その後マンチェスター・シティ(Manchester City)とリバプール(Liverpool FC)がどちらも勝利したため、トップとの勝ち点差は9に開いた。

 監督は「素晴らしい試合で、チェルシーにとっては素晴らしい結果、われわれにとってはひどい結果だった」とすると、「われわれは非常に良く試合をコントロールしていた。後半のチームは非常にポジティブだった」とコメントした。(c)AFP/Kieran CANNING