【10月20日 AFP】ロシア裁判所は19日、官僚2人に暴行をはたらいた罪に問われているサッカー元同国代表のパベル・ママエフ(Pavel Mamaev)被告とアレクサンドル・ココーリン(Alexander Kokorin)被告の保釈請求を棄却した。両選手は18日に正式に起訴されている。

 ロシア・プレミアリーグのFCクラスノダール(FC Krasnodar)でプレーするMFママエフ被告と、同リーグのFCゼニト(FC Zenit)のFWココーリン被告は、「暴行事件」の裁判が保留のまま前週から身柄を拘束されていた。勾留期限は少なくとも12月8日までとなっており、有罪が確定すれば最大で禁錮7年に直面する可能性がある。

 ママエフ被告の弁護士はモスクワの裁判所で、「当該選手はトレーニングを中止することはできない。プロ活動に支障をきたす」と訴えたとされている。しかしながら、ココーリン被告とともに請求は棄却された。

 この事件では、モスクワ市内の高級カフェで朝食を取っていた産業貿易省の官僚2人に、男2人が襲い掛かっている様子が現場のビデオ映像で確認された。特に被害者の一人である韓国系のデニス・パク(Denis Pak)さんは、椅子で殴られていた様子が映し出されていた。

 この問題を受けて、リーグはロシアサッカー連合(RFS)に対して、両選手を永久追放処分にすることを求めている。FCクラスノダールがママエフ被告との契約を終了すると明言する一方で、ゼニトはココーリン被告の行為は「吐き気がするもの」と糾弾した。

 ココーリン被告が代表チームで最後にプレーしたのは2017年で、ママエフ被告は最後の代表選出が2016年となっている。(c)AFP