【10月19日 AFP】18MLBは18日、プレーオフのア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が行われ、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)は2本の本塁打などで昨季王者のヒューストン・アストロズ(Houston Astros)を4-1で下し、シリーズ戦績4勝1敗で5年ぶりのワールドシリーズ進出を決めた。

 4万人の観客が詰め掛けた敵地ミニッツメイドパーク(Minute Maid Park)で、レッドソックスは先発のデビッド・プライス(David Price)が6回を投げ、アストロズ打線をわずか3安打に抑えて得点を許さず、ポストシーズンでは自身12戦目にして初勝利を飾った。これまでプレーオフでは11試合に登板しながら、0勝9敗、防御率6.16と苦しんでいた左腕は「4勝できた。本当に格別だが、もっと勝ちたい」と話した。

 レッドソックスは打線も火を噴き、3回にはJ.D.マルティネス(JD Martinez)が左翼席に今ポストシーズン2本目にして396フィート(約120メートル)の特大ソロアーチを記録。6回にはミッチ・モアランド(Mitch Moreland)が左翼への二塁打で出塁し、イアン・キンズラー(Ian Kinsler)の右翼への単打で三塁を陥れると、ラファエル・デバース(Rafael Devers)の左翼への一発で3点を追加した。

 対するアストロズは、崖っぷちに立たされていた中でエースのジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)を先発マウンドに投入。第1戦では堅実なパフォーマンスをみせていたバーランダーだったが、この日はレッドソックスの強力打線を封じ込めることはできず、6回で7安打を許して4点を失った。

 ア・リーグ王者となったレッドソックスは、セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)とのシリーズを第6戦で制して栄冠に輝いた2013年以来のワールドシリーズ進出が決定。MLB頂上決戦では、ナ・リーグ優勝を争うロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)とミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)の勝者と対戦する。両軍のシリーズは現在、ドジャースが3勝2敗で王手をかけており、第6戦は19日にブルワーズの本拠地で行われる。

 この日に43歳の誕生日を迎えたレッドソックスのアレックス・コーラ(Alex Cora)監督は、ワールドシリーズ進出を果たした初のプエルトリコ出身監督となった。就任1年目で戴冠を果たした史上5人目の指揮官になることを目指すコーラ監督は「素晴らしい偉業だが、まだ仕事は終わっていない」と語った。(c)AFP