【10月18日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)でスポンサーを務めるサッカー選手のジェラール・ピケ(Gerard Pique)氏が17日、来年から新形式になる同大会にラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が出場することに自信を示した。

 118年の歴史を誇るデビスカップの抜本的な形式変更は物議を醸しており、来年11月から1週間かけて行われる同大会のファイナルラウンドが、男子プロテニス協会(ATP)が新設する国別団体戦のワールドチームカップ(ATP World Team Cup)と開催時期が近いなど、数多くの問題を抱えている。

 また、11月は伝統的に10か月にわたる過密シーズンを戦い抜いたトップ選手たちがオフに入る時期だが、大会の成功と集客には、ナダルやジョコビッチ、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)といったスターの参加が必要になるだろう。

 サッカースペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)のDFで、デビスカップのスポンサーを務める投資グループ「コスモス(Kosmos)」の創設者でもあるピケ氏は「彼らとは話している」とした上で、「ラファは非常に前向きで、けががなければ出場するだろう」と語った。

「ノバクは、もし二者択一になったらATPの大会でプレーすると話していた。彼が選手の代表を務めていることもあり、話をする機会があったが、ミーティングは非常に前向きなものだった。合意にたどり着く自信はある」

 その一方でピケ氏は、フェデラーについて「扉は開かれている」と話しているが、同選手が37歳であることに加え、すでに限られた大会に出場していることを考えると、3人の中でも最も参戦する可能性が低いとみられる。

 四大大会(グランドスラム)を最優先にし、デビスカップには2015年を最後に出場していないフェデラーについて、ピケ氏は「フェデラーは大きな大会を最優先にするキャリアの段階にいる。彼の周りの人たちとも話しているし、扉は閉めていない」とコメントした。

 ジョコビッチは今月、新形式になるデビスカップについて「タイミングが悪い」と述べた一方、フェデラーも自身が出場するかは「非常に疑わしい」との見解を示し、「次世代の選手のために設計された」大会だと感じたと付け加えていた。(c)AFP/Thomas ALLNUTT