【10月18日 AFP】サッカーフランス代表のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)は17日、おとぎ話のような選手キャリアが始まった自身の故郷である仏パリ郊外のボンディ(Bondy)に帰還し、大歓迎を受けた。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)で最優秀若手選手賞を獲得した後、初めてボンディに戻ったエムバペは、数千人の地元民に出迎えられた。

 エムバペは、ロシアW杯優勝を決めたクロアチア戦でゴールを決め、ペレ(Pele)氏以来2人目となるW杯決勝で得点した10代の選手になった。

 あるファンが「キーリアーン! おかえりなさい」と叫ぶと、目に見えて感銘を受けた様子のエムバペは「ここにいる皆さんより私の方が幸せだ」「皆さんに囲まれ、故郷であるここボンディに戻ることができ光栄に思う」と返答した。

 エムバペは、2004年にASボンディ(AS Bondy)のユース選手としてボールを蹴り始めた場所であるレオ・ラグランジュ(Leo Legrange)に集まった満員の観衆に「もっとも美しいプレゼントだ」と語りかけた。

 先週、米タイム(Time)誌の表紙を飾ったエムバペは、背中に地元のヒーローの名前を入れたトリコロールのユニホームに身を包んだ子どもたちと言葉を交わした。

 スター選手に憧れる10歳の子どもは「エムバペをじかに見たんだ。しばらくは手を洗わないよ!」と話し、ボンディ地区のシルヴァン・トマサン(Sylvine Thomassin)区長はこの町の歴史の中で「もっとも大きなイベント」と語った。

 別れを告げる前にエムバペは、若い観衆に向け「自分たちの夢を信じてほしい。いつか皆さんの中の誰かがこの場所に立ち、私も拍手で出迎えられればと思う」と話した。(c)AFP