【10月18日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)に所属するマニー・マチャド(Manny Machado)遊撃手が、16日に行われたミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)戦でヘスス・アギラル(Jesus Aguilar)一塁手と起こしたいざこざにより、罰金処分が科された。

 MLBは同選手への罰金を正式には発表していないが、米国の複数メディアによれば、マチャドには金額非公表の支払いが命じられることになるという。

 ドジャースが延長13回の末にブルワーズを2-1で下し、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)の成績を2勝2敗のタイに戻した一戦の延長10回に、事件は発生した。

 マチャドはゴロを放つと、遊撃手の送球よりも遅く一塁に到達。するとベースを踏む際、リプレー映像で見る限り意図的なように思える動きの中で、引きずった片方の足をアギラルの足にぶつけた。

 二人が言葉を交わすと、両軍の選手たちはそれぞれのベンチを飛び出した。事態がエスカレートすることはなかったが、ブルワーズの何人かの選手は激怒していた。

 ナ・リーグのMVP候補であるブルワーズのクリスチアン・イエリチ(Christian Yelich)は、いら立ちながら「汚い選手による汚いプレーだった」とコメントした。

「確実にだ。選手として彼をとても尊敬しているが、あのようなプレーをする人物をリスペクトすることはできない」

 一方のマチャドは試合後、後悔していない様子だった。

「チームの力になろうと試合に出場した。好きなように言わせておけばいい」「それ(批判)につていはどうしようもない」

 アギラルはマチャドが謝罪したと明かしたが、マチャドは試合終盤にアギラルと言葉を交わした際に何を話したかについては明かさなかった。

「フィールド上での出来事は、ラインの内側、フィールドの中にとどまる」とコメントした。

 今年7月にドジャースに加入し、シーズン終了後にはフリーエージェント(FA)の目玉になるとみられる才能豊かな26歳のマチャドは、接戦の中で悪役としての顔をみせた。

 シリーズが再びミルウォーキー(Milwaukee)に舞台を戻した際に、マチャドはブルワーズのファンから手荒い歓迎を受けることになるかもしれない。しかし、ブルワーズのクレイグ・カウンセル(Craig Counsell)監督は、そうしたことはフィールドの上ではよくあることだと話した。

 同監督は「試合が始まれば、プレーし相手と勝負するだけ。それこそわれわれがやることだ」と述べ、「こうした試合にモチベーションは必要ない」と加えた。(c)AFP