【10月18日 AFP】サウジアラビアの著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏殺害疑惑で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は17日、自らが同盟国サウジアラビアのために事件を隠蔽(いんぺい)しているとの見方を否定し、「週末までに」事件の真相が分かるはずだとの考えを示した。

 トランプ氏はホワイトハウス(White House)で、この事件に関し一貫して慎重姿勢を見せているのはもみ消しを意味するのかと問われ記者団に対し、「(そのようなことは)全くない、何が起こっているのかを知りたいだけだ」と話した。

 トランプ氏は、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官がサウジ・トルコ両国の指導部との会談を終え帰国する際に同長官から「完全な報告」を得て、真実を知ることになるとも述べた。

 これに先立ちトルコの親政権派メディアは、カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で殺害されたのみならず体が切断された疑いがあると報じていた。

 トランプ氏はサウジに対する措置の決定を急がず、同国を米武器産業の重要な顧客と繰り返し称賛してきた。17日には、ビジネスニュース専門チャンネルのフォックス・ビジネス(Fox Business)で、テロとの戦いで米国はサウジを頼りにしていると語った。

 AFP記者によるとトルコ警察は17日、イスタンブールのサウジ領事公邸の捜査を開始、白衣を着た科学捜査班が建物に入った。(c)AFP/Sebastian SMITH with Shaun TANDON in Ankara