【10月17日 AFP】(更新、写真追加)ロシアがウクライナから併合したクリミア(Crimea)半島にある職業専門学校で17日、学生が銃を乱射し、18人が死亡、数十人が負傷した。死傷者の大半は10代だった。

 クリミア自治共和国のセルゲイ・アクショノフ(Sergei Aksyonov)首相は、事件が起きた同半島ケルチ(Kerch)で記者や行方不明となっている学生の保護者らに対し、事件により18人と容疑者1人が死亡したと説明。さらに53人が負傷し、うち12人が非常に深刻な容体にあると語った。

 重大事件を扱うロシア連邦捜査委員会によると、容疑者は18歳の男子学生で、犯行後に銃で自殺した。同委員会は当初、事件を爆破テロとしていたが、後の発表では事件を大量殺人として扱い、犠牲者の死因はすべて銃撃によるものだったとした。

 目撃者らは、銃撃に加えて爆発音を聞いたと証言している。匿名でAFPの取材に応じた学生は、大きな爆発によって人々が窓の外に吹き飛ばされ、校舎の一部が崩壊したと語った。

 ロシア紙RBKは、匿名のクラスメートの話として、容疑者の男子学生は「意地悪な教師のせいで学校をとても憎んでいて、復讐(ふくしゅう)をほのめかしていた」と伝えた。また国営ロシア通信(RIA)は緊急当局筋の話として、男子学生は銃の許可証を合法的に取得していたと報じている。

 ロシアでは学校襲撃事件の発生は非常にまれだが、近年では今回よりも犠牲者の数が大幅に少ない事件が数件起きていた。(c)AFP