【10月17日 AFP】サウジアラビアの著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館を訪問後に行方不明になっている問題で、トルコの親政権派メディアは17日、カショギ氏が総領事館内で拷問された後、頭部を切断され殺害されたと報じた。

 トルコの日刊紙イエニ・シャファク(Yeni Safak)は、カショギ氏がサウジ総領事館内で尋問される様子を記録した音源を複数聞いたと主張。同氏を殺害したとみられる人物らが、尋問の最中に同氏の指を切断したとしている。同紙はカショギ氏がその後、首を切り落とされたと報じている。

 カショギ氏は今月2日、トルコ人女性との結婚を前に必要書類を受け取るためイスタンブールのサウジ総領事館を訪れた後、行方が分からなくなった。トルコの警察は、サウジ当局者15人からなる特務チームが同氏を殺害したとみているが、サウジ政府は「根拠がない」と述べ否定している。

 一方、中東ニュースを扱う英ポータルサイト「ミドル・イースト・アイ(Middle East Eye)」は、トルコ政府筋の話として、サウジの特務チームは「カショギ氏の尋問は試みず」、サウジから「彼を殺害するためにやって来た」と報道。

 特務チームの中には、サウジ検視当局のサラ・ムハメド・トゥバイギ(Salah Muhammed Al-Tubaigy)中佐がいたという。情報筋は同サイトに対し、カショギ氏が生きているうちにトゥバイギ中佐がカショギ氏の体を切断し始め、カショギ氏は7分後に死亡したと述べている。

 カショギ氏が寄稿していた米ワシントン・ポスト(Washington Post)は、カショギ氏が総領事館内で殺害され、遺体を切断されたことを証明する音源と映像の存在を指摘するトルコおよび米高官の話をすでに伝えていた。だが音源を聞いたと主張するトルコのメディアは今回が初めて。(c)AFP