【10月16日 AFP】中国で狂犬病のワクチンが不正に製造されていた問題で、中国国家薬品監督管理局は16日、製造元の中国製薬大手、長春長生生物科技(Changchun Changsheng Biotechnology)に計91億元(約1480億円)の罰金・資産差し押さえを命じた。

 長春長生をめぐっては、狂犬病ワクチンの製造記録が改ざんされていたことが7月に発覚。生産停止命令を受けたほか、これまでに女性会長をはじめとする15人が逮捕された。さらに、中央政府や省などの当局者十数人が解雇されている。

 当局は問題のワクチンは市場に出回らなかったと主張しているが、中国国内では製品、特に薬の安全性をめぐるスキャンダルが後を絶たないだけに、消費者から激しい怒りの声が沸き起こった。(c)AFP