【10月17日 AFP】サッカー国際親善試合が16日、各地で行われ、後半アディショナルタイムにDFミランダ(Joao Miranda de Souza Filho)が挙げたゴールが決勝点となり、ブラジルがアルゼンチンに1-0で劇的な勝利を収めた。

 サウジアラビア・ジッダ(Jeddah)で行われた南米のライバル同士による一戦は、こう着状態のまま終了するかに思われたが、93分、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のコーナーキックにイタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)に所属するミランダがヘディングで合わせた。

 かつてフランスやスペインでもプレーしたミランダは34歳になるが、ブラジル代表としてのキャリアは、まだ終わりが見えていないという。

 ブラジルの攻撃を長い時間封じ込めていたアルゼンチンの守備を打ち破ったミランダは「この年齢になっても、まだ体の状態が良いことを証明できている。そしてもちろん、これからもブラジル代表でプレーし続けたい。このユニホームを着て見せることがまだたくさんあるから」と語った。

 ネイマールを前線に置いたブラジルは終盤にプレッシャーを強め、ミランダの決勝点が生まれる数分前にもゴールに迫った。

 ネイマールが獲得したFKを約23メートルの距離から直接狙ったカゼミーロ(Casemiro)のキックは、ゴールの左ポストをかすめ惜しくも得点にはならなかったほか、試合終了間際には、相手選手に当たってコースが変わったリシャルリソン(Richarlison de Andrade)のシュートはニコラス・オタメンディ(Nicolas Otamendi)にクリアされていた。

 この日は、ブラジルがネイマールの周りの前線にマンチェスター・シティ(Manchester City)のガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)やFCバルセロナ(FC Barcelona)のフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)、リバプール(Liverpool FC)のロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)を配置した一方で、アルゼンチンはリオネル・メッシ(Lionel Messi)を含むトップ選手を欠いた。

 ブラジルのフィリペ・ルイス・カスミルスキ(Filipe Luis Kasmirski)は試合後、同国のグロボテレビ(Globo TV)に対し「(アルゼンチンとの試合は)いつだって難しい。けれど、ブラジルは何年も土台が変わっていない一方で、アルゼンチンは抜本的な刷新の時期にあるから、われわれの方が優れていた」とコメントした。

 今回は、シティで好調のセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)やパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)、ACミラン(AC Milan)のゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)といった選手もアルゼンチンの招集メンバーから外れていた。

 両チームによる対戦はこれが105回目となり、通算成績はブラジルが41勝26分38敗で勝ち越している。(c)AFP