【10月17日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)は16日、各地で試合が行われ、リーグAのグループ1ではアウェーのドイツがフランスに1-2で敗れた。それでもドイツを率いるヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は強気の姿勢を崩さず、チームが見せたパフォーマンスをたたえている。

 ドイツはトニ・クロース(Toni Kroos)のPKで先制するも、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)にPKを含む2ゴールを許して逆転負けし、直近の10試合で6敗目を喫した。この結果、ドイツは同大会のタイトルレースから脱落し、リーグB降格を免れるには11月19日に行われるオランダとのグループステージ最終戦に勝利しなければならなくなった。

 しかしレーブ監督は、0-3で敗れた敵地アムステルダムでのオランダ戦と比較するとチームは改善されているという理由から、ドイツのパフォーマンスについて「とても満足している」と主張している。

 レーブ監督は「結果にはがっかりしているが、今回の黒星は13日に喫したものとは別物だ」「その理由は、結果ではなくパフォーマンスにある。そこに非常に満足している」と話した。

「おそらくは世界最高であろうチームと同じレベルだった思う」「しかしフランスは選手個人の質が高く、慎重にやらなければ簡単に痛い目に遭う」

 レーブ監督はこの日、オランダ相手に16年ぶりの黒星を喫した一戦から先発メンバーを5人入れ替え、リロイ・ザネ(Leroy Sane)とサージ・ナブリー(Serge Gnabry)を含む新たな顔ぶれを前線に起用した。

 ザネのクロスにスライディングしたプレスネル・キンペンベ(Presnel Kimpembe)がハンドしPKが与えられると、クロースがこれを決めてドイツが先制に成功するが、前線の若手選手たちはこれ以上のチャンスをものにすることができなかった。

 レーブ監督は「悪い点は、チャンスを生かしきれなかったこと。ボールをゴールに流し込めなかった」と振り返り、「われわれが優れたチームだったし、勝利に値したと思う。しかし、その通りに物事は進まない」「チームは知性や冷静さを少し欠いていた。もし2点目が取れていたら、より落ち着いてプレーでき、試合に勝っていたはずだ」と続けた。

 ドイツに先制を許したフランスは60分ごろ、リュカ・エルナンデス(Lucas Hernandez)のクロスにグリーズマンが頭でうまく合わせ同点に追いつくと、80分にはグリーズマンのPKで逆転に成功して勝利を収めた。このPKの判定について、レーブ監督は試合後「完全に不当なペナルティーだった」と嘆いた。(c)AFP/Martyn WOOD