【10月26日 CNS】香港上海銀行(HSBC)がこのほど発表した最新の「世界移住調査報告書」によると、中国(香港、マカオ、台湾地区を除く)の経済発展と潜在的消費力は、大量の多国籍企業を引き寄せると同時に、多くの外国人が人生を切り開きビジネスチャンスを探すため移住してきていることがわかる。

 報告書によると、今回の調査に参加した外国人の中国移住後の収入は平均年収約17万3000ドル(約1940万円)と高めで、全世界平均金額の10万6000ドル(約1190万円)よりはるかに高い。2016年の約13万4000ドル(約1500万円)と比べても伸びている。今回の世界移住地年間平均収入のランキングでは、中国は4位で、トップ3はそれぞれスイス、米国、香港の順だ。

 HSBCの今回の調査で明らかになったのは、中国に移住した外国人の移住後の仕事や生活は順調で、収入が増加しただけでなく、貯蓄が増え、可処分所得が多くなったことだという。金銭的な収穫以外には、移住後の中国での新しい仕事と新しい生活が充実しており、職場でのリーダーシップもレベルアップできているとしている。生活面では、移住先の住民ともとうまく融合でき、新しい友人もできているとのことだ。

 このほか、今回の調査で「出て行った」中国人も、海外での生活に適応し、調査対象者の年間平均収入は12万4000ドル(約1390万円)を超えている。中国から海外に移住した人の三分の二は、現地の職場文化に適応できているとし、より良い仕事と生活のバランスを実現しているという。

 HSBCによる調査は、英国の調査会社「YouGov」に委託して行われた。調査に参加した全世界の移住者(18歳以上)は2万2000人を超え、160の国・地域を含む。(c)CNS/JCM/AFPBB News