【10月16日 AFP】18MLBは15日、プレーオフのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が行われ、ミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)は遊撃手のオーランド・アルシア(Orlando Arcia)がとどめの2点本塁打を放ち、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)に4-0で勝利した。

 ベネズエラ出身のアルシアは、今季のレギュラーシーズンでは本塁打3本に終わっていたものの、この日は7回にドジャースの先発ウォーカー・ビューラー(Walker Buehler)の速球を右翼スタンドへたたき込み、今ポストシーズンで自身3本目にして2試合連続のアーチを記録。これでブルワーズが4-0とドジャースを突き放した。

 レギュラーシーズン前半は打撃不振に悩み、7月にマイナーリーグに降格していたアルシアは、「どの選手も好不調の波はある。今年は自分にとって、本当に不調の時期が多かった」とすると、「特に変化球の見極めなど、いろいろな球種で練習に励むことができた。今は自分の調整がうまくいって、どんどん調子を上げている。プレーオフでは、チームもここまでだどりつけた」とコメントした。

 4点という十分な援護をもらったブルワーズの先発ジョーリス・チャシーン(Jhoulys Chacin)も、5回3分の1を投げて無失点の好投。今ポストシーズンではこれまで相手に1点も与えていない。

 昨季のワールドシリーズではヒューストン・アストロズ(Houston Astros)に第7戦で敗れ、再びその大舞台を目指しているドジャースは、この試合で満塁のチャンスが2度訪れたが、いずれも得点には結びつかなかった。

 特に9回には、先頭打者のジャスティン・ターナー(Justin Turner)がブルワーズの中継ぎ投手ジェレミー・ジェフレズ(Jeremy Jeffress)から単打を放ち、マニー・マチャド(Manny Machado)の二塁打で三塁へ進塁。続くコディ・ベリンジャー(Cody Bellinger)は倒れたが、ヤシエル・プイグ(Yasiel Puig)が四球を選んで塁を埋めた。

 しかし、ヤスマニ・グランダル(Yasmani Grandal)が3球三振に倒れてブーイングを浴びながら打席を下がると、代打のブライアン・ドージャー(Brian Dozier)も三振を喫して試合終了となった。

 ドジャースのデーブ・ロバーツ(Dave Roberts)監督は、「ランナーを得点圏に置いた場面では、10打数無安打だったと思う」「そのうち一つは、絶好の得点機会だった。1アウトで走者が二塁三塁。先頭打者が二塁打で出塁した場面でも、走者をかえすことができなかった」と肩を落とした。

 これでブルワーズがシリーズ戦績を2勝1敗でリード。16日の第4戦と17日の第5戦も引き続きドジャースの本拠地で行われ、シリーズを制したチームが昨季王者のアストロズとボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)の勝者とワールドシリーズで対戦することになる。(c)AFP/Rebecca BRYAN