【10月19日 Xinhua News】重陽節(注)を控えたこの時期に、中国国家統計局北京調査総隊は満60歳以上の高齢者を対象に関連調査を実施し、「2018年北京市養老現状・需要調査報告書」(報告書)を発表した。報告書では、地域コミュニティー在宅養老サービス需要が比較的多く、食事支援と緊急救援が1位と2位だった。

 ここ数年、養老介護センター、地域コミュニティーサービスセンターなどの養老サービス施設の建設が進み、サービス内容が充実するにつれ、高齢者の地域コミュニティー養老サービスに対する需要も日ごとに増えており、調査を受けた高齢者のうち、80.3%の高齢者が訪問介護による地域コミュニティー養老サービスを希望しているという。サービス内容では、食事支援が1位であり、その比率は62.4%。緊急救援サービスは41.1%で2位だった。文化・スポーツ・娯楽活動、医療・リハビリおよびホームサービス需要は全体の25.0%~30.8%だった。

 居住地域近隣での養老、在宅養老を選ぶ高齢者が大半を占めている。調査によると、95.3%の高齢者は北京で生活を送り、88.5%の高齢者が居住地域付近で老後の生活を送りたいと考えているという。

 国家統計局北京調査総隊によると、報告は北京市16区189カ所の住宅団地を対象に1千件のサンプルを集めたものだという。また、満40歳~59歳の住民を対象にネット調査を実施し、688件の有効回答を得たという。

注:重陽節(中国の伝統的な行事の一つ。 旧暦の9月9日にあたる)(c)Xinhua News/AFPBB News