【10月16日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、16日に行われるオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)とのシーズン開幕戦を控える中、ファイナル連覇を目指すチームがスロースタートを切ることを覚悟している。

 本拠地オラクル・アリーナ(Oracle Arena)で迎える2018-19シーズンの開幕戦において、ウォリアーズは優勝バナーの掲揚式を行い、ここ4シーズンで3度目のNBAファイナル制覇を成し遂げたことに敬意を表する予定となっている。今季のチームは、2000年から2002年にロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)が成し遂げて以来のリーグ3連覇という偉業を目指すことになる。

 しかしながら、カーHCはウォリアーズがすぐに調子を上げるとは期待しておらず、プレシーズンでは負傷者が出たのに加えて不安定なディフェンスを露呈してしまったことから、仕事が山積しているという認識を示した。

 ウォリアーズはベテラン選手のショーン・リビングストン(Shaun Livingston)が脚の故障で開幕戦に間に合わない可能性があるほか、ドレイモンド・グリーン(Draymond Green)も出場機会が限られて調整不足となっている。

 カーHCは15日、報道陣に対して「チームは完璧な状態ではない」とすると、「ショーンは出場が危ぶまれている。ドレイモンドは1試合半しかプレーしておらず、もっと調整が必要だと考えている。従って、数人の若手を頼りにすることになるだろう」と述べた。

 また、トレーニングキャンプには満足しているとしながらも、プレシーズンではちぐはぐなパフォーマンスを示してしまったことから、カーHCはディフェンス面での引き締めを課題に挙げた。ウォリアーズは今季のプレシーズンゲームで5戦中1勝しかできず、最後はレイカーズに2連敗を喫して締めくくった。

「キャンプは最高だったが、先週はディフェンスでつまずいてしまった」「これらのミスに対処しているし、明日の試合で状態を見てみよう」「すぐにギアが上がるとは思っていない。明日は、シーズンが進んでからの状態ほど良くはならないだろう」 (c)AFP