【10月15日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の経済顧問を務めるラリー・クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は14日、テレビ番組「フォックス・ニュース・サンデー(Fox News Sunday)」に出演し、トランプ大統領と中国の習近平(Xi Jinping)国家主席がアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで来月開催される20か国・地域(G20)首脳会議で「おそらく」会談するだろうと述べた。

 米中両国は実務者レベルで関係改善を模索しているが、クドロー委員長は「両首脳はG20首脳会議の場でおそらく会談するだろう」と述べたものの、中国との貿易協議はこれまでのところ「不満足だ」との考えを示し、「米中関係はこのところ前向きではない」と不満を表明した。

 同じく番組に出演した中国の崔天凱(Cui Tiankai)駐米大使も米中関係について同様の懸念を示し、トランプ政権から首尾一貫しない反応が出てくるため貿易協議に中国が不満を募らせていると述べた。また、在ワシントンのほかの大使たちも同様の不満を持っていると指摘した。

 崔氏はトランプ政権について「最終決定者が誰なのか、大使たちは分かっていない」と述べ、「もちろん、おそらく大統領が最終決定を下すのだろう。しかし、一体誰がどの役割を担っているのか?大変混乱を来している」と批判した。

 ただ、一方でG20首脳会議での会談に期待も持っているという。

 崔氏はこれまで2回行われた米中首脳会談について、「米中関係を前進させるという意味において、トップレベルのコミュニケーションが重要かつ替えのきかない役割を果たしたことは明らかだ。2人の間には良い相互理解と素晴らしい協調関係がある」と評価。「この流れが続くと期待しているし、確信もしている」と述べた。(c)AFP/Brian KNOWLTON