【10月15日 AFP】フランス・リーグ1、ASモナコ(AS Monaco)の新指揮官に就任したティエリ・アンリ(Thierry Henry)氏について、フランス代表の現指揮官で、現役時代の代表のチームメートでもあるディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督が、名将になるための資質を「すべて」備えていると活躍に太鼓判を押した。

 デシャン監督は、仏テレビ局TF1に対して、「ティエリは準備ができている」と話し、同氏が「すべてを備えている」と続けた。

「彼は刺激的で爽快なプロジェクトに跳び込み、その責任を持つことになる。それを掌握できるかは本人次第だ」

 イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)などで活躍した41歳のアンリ氏は、13日にモナコの指揮官に就任。2016年からベルギー代表でロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督の右腕を務めていたが、同代表を離れ、プロデビューを飾った古巣で初めて監督の仕事を引き受けることになった。

 今季のモナコは開幕から不振が続いて降格圏に沈み、2017年にチームを2000年以来となるリーグ1制覇に導いたレオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)監督を解任してアンリ氏を後任に指名した。

 アンリ氏も名を連ねた1998年W杯フランス大会と2000年の欧州選手権のフランス代表で、主将としてチームの優勝に貢献したデシャン監督も、2001年に指導者キャリアをスタートさせたのはモナコだった。監督は「最初のシーズンは非常に難しかった」と振り返りつつ、アンリ氏に「たくさんの勇気と、大きな成功を願っている」とエールを送った。(c)AFP